ハイスペック・バカ

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軽く打つこと。

 ゲームというのはホビーの中でも極めて娯楽性の純度が高く、「楽しい」以外の効能がまるでない事が多い。豊かな知識が得られるとか、生活に必要な能力を養えるとか、儲かるとか、そういった副次的産物がない。趣味に没頭する後ろめたさに対する言い訳がなかなか存在しない、という言い方も出来るだろうか。
 ゲームがある程度の層から広がりを持てなかった理由は多分そこに一因がある。そこに「知育」という言い訳を用意する(脳トレ等)事で爆発的に広がったのがニンテンドーDS。
 しかし「楽しい」以外に何も無いからといって、やる意味がないという訳では無い。楽しさを突き詰めた先に何があるのか、何もないかもしれないけど、今、この瞬間、他では味わえない楽しさを、ゲームをする事で味わえるというのなら、それは十分に意味があると思う。

 FLIP FLAPという漫画は、大人のためのホビー漫画だと思う。恋愛という要素を加える事で(言い訳を作り上げ)題材であるホビー、ピンボールへの導入がうまく繋がっている。最終的に主人公の心情が「ピンボール>恋愛」に刷り変わってしまっている辺り、この漫画はラブコメである以前にホビー漫画だろう。
 主人公がピンボールを始めるきっかけは、ヒロインに告白した時に出された条件。ヒロインの通うゲーセンの台のハイスコアを超える事。
 最初は「普通に」プレイしていた主人公も、やがてヒロインの毒舌な指摘によって次第に「本気で」プレイしはじめ、奇声を上げて台を叩き、ゲームオーバー時には涙を流して悔しがる

 「プレイする事に意味はあるのか」という主人公はヒロインに問う。点数を超えたから、上手くなったからといって何かを得られる訳でも無いのに、なぜそこまで本気になれるのか。
 そこにヒロインは何の迷いもなく答える。
 「無いです
 「ただ心が震えるのです」
 これが、ホビーだ。
 何かを得られなければ何もしないのか。無駄な事はしてはいけないのか。楽しいというたった一つの感情を最大限まで増幅し、脳内麻薬を限界まで吐き出させる事は悪いことなのか。得られる物が「モノ」でないのならば価値はないのか。
 否。
 満足感を得るのは何もモノだけじゃない。純粋に楽しめたという事を満足すれば良い。
 それはつまり、無償の愛である。
 ホビー漫画とはつまり、無償の愛をカタチにした作品なのである。ならば恋愛を組み込むという事は二つの愛の形を表現するということでもあり、自然な成り行きでもあるのだ。

 という、ホビー漫画を読む言い訳をでっち上げてたり。
 こむずかしい事はどうでもいい。ピンボールの面白さを伝えるという点でこれほど素晴らしい作品はない。先程書いた「奇声をあげる」とか「泣いて悔しがる」とか以外にも「集中しすぎて周りの音が聞こえなくなる」とかプレイ中の本気度の演出が素晴らしい。前述した「意味はあるのか」「無いです」の下りから本気になってプレイする所、ヒロインの助言によってバン・バックという裏技を決めて自己新記録を更新するまでのシーンは鳥肌が立つ。最後まで読めばタイトルの意味もちゃんとわかる。
 絵はちょっとクセのあるタイプで、一目見ただけではとっつきにくいかもしれないが、是非一度読んで頂きたい。そして最近はなかなか見つからないゲーセンのピンボールを求めて彷徨って頂きたい。
 本当は恋愛部分とかキャラの魅力とかも書きたかったけど長くなりすぎたんでやめとく。

 Windows用のフリーのピンボールゲームをあげておくのでゲーセン行けない、標準搭載のアレはちょっと、という人はこちらでも。

    21:03 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
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