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ハイスペック・バカ

鉄分補給

 NHKで熱中時間という番組があります。
 先日始めて見たんですけど、よりによって「鉄分補給スペシャル」という鉄道オタクの特集番組でした。普通の鉄ちゃんで90分も持つのかなあ、と思ったら一筋縄ではいかない人ばかり。

 私は途中から見たんですが、見た時にやってたのが北部急行電鉄の紹介。
 このサイト、架空の北部急行電鉄という会社のものということになっていて、ちゃんと沿革や写真も満載。満載どころの話じゃなくてパンフ写真とか切符、定期券の写真まで全部作ってあります。このこだわりっぷりは半端じゃない。ここまでやってのけるパワーには圧倒されました。

 その後駅の枯れ池の写真を撮る人とか、ジャンパ(車両と車両を繋ぐ電源ケーブルのようなもの)が好きな人とかがやってきて世の中って想像以上だ。どんどんニッチな方向に突き進んでしまうのはオタクの性なんでしょうか。

 次にやってきたのが車両擬人化。こちらのサイトです。
軽く寒くなりましたがデザインとかしっかりしてて凄かったです。描いてる人がわりと普通の人で(失礼)淡々とデザインの事を語ってられて面白かったです。擬人化は一度どうしようもないものやりましたけど車両デザインからしっかりと「見ればわかる」ものに仕上げてあって素晴らしいですね。スタジオからも歓声が上がってました。こういう時のオタクのシンクロ率の高さは異常。出演者の平山あやに声を当てさせて簡単なアニメを番組で作ってました。始終どん引きの平山あやもさすがプロですね。しっかりアテてました。たぶんこの人の評判落ちるんだろうなあ(鉄ちゃんに)、とか思いながら見てましたが個人的にはちょうど良いアクセントになってたと思いますよ。こういう人を一人は入れておかないと番組ヒートアップしすぎて収集つかなくなるって絶対。

 ここからかなり本格派がやってきます。
 私有貨車というものの研究者。自宅のマンションの隣を研究室としてもう一部屋借りているくらいの研究者で、十万点以上の写真や図面を収集しており、その成果はこちらのサイトでごらんになれます。本も出されているそうで、この業界では有名人なんじゃないでしょうか。
 どっちかというとすげえ美人の奥様とどうやって知り合ったのかの方が気になりましたが、出演者が誰も聞かなかったので謎のままです。
 私有貨車というのは特定のモノを運ぶために特別に作られた車両のことですが説明面倒なのでWikipedia見てください。
この人の何が本格派かというと、実際に私有貨車を持っているというところ。
廃棄される運命の貨車を譲って頂いているんですよ。実際に番組でその模様が流れました。ほっときゃスクラップになるだけの貨車が博物館に寄贈されて保管されるというのはいいことです。多分。

 そして最後の人は究極。
 なんと駅舎、鉄道、倉庫、そして車両(キハ85)を保存しているという人です(実際には団体)。こちらにサイトがあります。廃線になったところを社長さんに直談判して保存させてもらっているのです。
 すごいのは「動態保存」ということ。つまりこの車両、今でも走ります。自分たちで整備して、毎月東京から青森まで五時間かけてやってきて、観光客を乗せて300mほど走らせてます。整備も、乗せていることも、相当大変な事だと思うのですが、これを楽しくやれているところが凄いですね。自分たちだけで運用出来るというのは鉄ちゃんの究極の夢の一つだと思いますが、メンバーの大半が鉄道関係者という趣味も仕事も鉄、という人たちで構成されているのがちょっと納得。

 本来「効率よく人や物を運ぶ」ために開発されてきた電車というキカイは、効率のために改良されてきたわけですが、その様々な車両には一つ一つドラマがあります。普通に見ればそれらはただの工業製品であり、役目を終えれば廃棄されるべきものではありますが、別な側面から見ればそれは貴重な文化遺産とも言えるわけで、こうして私有貨車にしろキハ85にしろ、人が作り上げてきた文化を保存しようと立ち上がった人たちの行動は素晴らしいと素直に思います。こういう行動力が昔のオタクの特長だよな。どん欲に求めていくというか。番組では熱中人という言葉を使いますが、今自分が好きなものに「熱中」しているのか、と言われるとちょっと違うかもしれないなあと返答しちゃうかもしれません。
 げんしけん9巻の初回特典の同人誌で篠房六郎先生が描いていた漫画のジェネレーションギャップが大変核心を突いていたなあ。好きな作品が出来たらその監督とか作画監督とか調べて他の作品チェックしたりしないのか!という篠房先生に対し現役の大学生が「なんでそこまで必死なんですか?」って返して逆に返答に困る篠房先生。だってそういうものだからねえ。
 なんかちょっと話がずれてきたのでこの辺でやめときます。長くなる。

 とりあえず出演者の大山顕さんの理解度と平山あやさんの引きっぷりもなんか楽しかったです。司会のやっくんもなかなか話に入れなくて困ってました。スタジオの鉄ちゃん達の方がすごい勢いでわかりあっててオタク特有の空間が作り上げられてました。毎回こんななんですかこの番組。
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