バカは至高の褒め言葉
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2006.11.03 Fri 22:57
田舎なので、あまり有名人の方を間近に見たことってないです。
まあ、見たからどうだというわけでもないんですけども。 しかし今日は凄いイベントがありました。 安彦良和原画展。 あの安彦良和先生の漫画、イラストのお仕事が!美しい原画がこんな田舎で見られるなんて! しかも今日はなんと安彦先生がわざわざおいでになって講演会やサイン会を! 人間生きているといいことも少しはあるもんですね! 講演会もサイン会も事前の申し込みが必要だったのできっちり葉書を書いて送りましたよ!そして両方の参加権をゲットしたのです! 当日興奮気味に新津美術館へ車を走らせ、会場へ。あまり会いたくない知り合いがいたらどうしようとか思ったけど大丈夫でした。 席はほぼど真ん中二列目という恐ろしいベストポジションで堪能できました。 少しして講演会が始まりました。録画、録音の類は禁止されていたので全て記憶によるものですので実際の内容とは多少の差異があるかもしれませんがご了承ください。 あまりに長くなったので続きはクリックしてください。すみません。
講演会のテーマが事前に発表されてなかったので何をお話になるんだろうと思ったら朝鮮問題についてがメインになるとは予想外でした。
まて今俺が嘘吐いたと思ってるだろ!マジだって!本当に朝鮮問題だったんだって! 流れとしては三回目となる今回の講演会、その土地に合わせた内容を考えてくるのだそうですが、もともと歴史漫画を主に描いている関係上、そういう観点から話題を探すそうです。そういやガンダムオリジン以外はほとんど歴史漫画でした。 そういう流れで、現状最後の歴史漫画となっている(ガンダム終わったらまた歴史漫画描きたいと仰ってましたが今はまだ2/3くらいしか進んでないんだとか。三年で終わらすはずだったのになあともらしてましたけど…)王道の狗 新潟らしい話題を選ばれたのですが途中で誰か刺しにきたらどうしようとかびくびくしてました。 それ以外にも今日11月3日は安彦先生の父親の誕生日(安彦先生が中学二年生の時に亡くなられたそうですが)だとか、新潟は漫画王国と言われているが安彦先生の故郷北海道も実は結構漫画家が多いんで、共通点は冬の雪のせいなのか?と思ったら新潟市近辺はそんなに雪降らないらしいから関係ないっぽいので結局共通点がわからなくなって話題が作れず困ったとかそんな話も。 また、ご自身の簡単なプロフィール的なお話もあり、元々「子供の頃から夢でした!」みたいな感じでこの業界に入ったわけではないため、そういう夢を実現して今に至る、宮崎駿監督のような人には敵わないよなあ、とか。 一時間ほどお話をされたあと、質疑応答に入りました。ここからはもうガンダム関連の話題だけでしたね。まあ、ご本人には申し訳ないがやはり我々はガンダムの人というイメージがほとんどで、どうしてもそういう話題に偏ってしまうのです。そのかわり講演会後にエントランスにあった既刊単行本を山ほど抱えて買っていく人も沢山いました。 さて、今このエントリを読んでいる人も一番気になるであろう質疑応答のガンダム話です。やはり記憶によるものなのであまり細かくは書けませんが。 Q1:以前安彦先生は現在のシャアに対する崇拝っぷりがイヤだ、と話されたことがあったが、それについてお聞きしたい A1:シャアの行動は、父(ジオン・ダイクン)の復讐がはじまりだとされているが、私はそうは思えません。私の父は中二の時に死んでしまったので変な意味でファザコンになり気味なところがあり、父と対等に話がしたかったなあ、なんてことを今でも思うのですが、シャアの父が殺された頃はそれよりも前、思春期になるかどうかくらいの時期で、そんな頃に父親なんか眼中にないと思う(笑)。むしろ母親が殺された方がよほどショックだったんじゃないだろうかと。私はシャアは実はマザコンなんじゃないか、そしてそのころから何も成長していない人なんじゃないかと思っています。現在ガンダムオリジンで過去編を描いていて、これがまた終わらないのですが、こういう観点で描いています。 そういうことをふまえた上で好きだというのはいいが、表面的な格好良さだけでの人気が出るというのは私は好ましくない、ということ。 Q2:某ガンダム専門誌でシャアが凄く格好悪くパロディにされてしまっていることについてどう思っているのか。 A2:大和田さん 私はいいと思いますよ。昔、手塚先生がやっていたような、自分の知識をひけらかすような−−私はあまり好きではなかったのですが−−そういうタイプではなく、完全に意味のない、ナンセンスなパロディというのが今は主流ですよね。ああいうのは私は好きです。 Q3:原稿を描く時、気をつけていることはあるか A3:気合いですかね。野球で、「ボール一つ分外角に外す」というのがありますけど、野球やってる知り合いにあれってどうやってるのか、と聞いたらわかんないと言われたんですが、まあ彼はノーコンだったんであまり参考にならないかもしれませんが、要するに細かい調整を実際にどうやっているのか、なんて実際に説明は出来ないと思います。絵もまたそういうもので、他のこと考えたりするときれいな女性を描いているつもりがあまりきれいに見えない、そういうことがよくあります。気の入れ方で仕上がりは別物になると思います。 Q4:脇役がとても魅力的だが、どうやっているのか A4:ガンダムの話ということでよい?ガンダムは特に脇役が非常に多く、重要な位置を占めていたため、単純に「その他大勢」な描き方をしては薄っぺらいものになってしまうので、特に脇役の造形には気を遣ってました。普段から写真や映画などからサンプルを集めて「本当にいそうな」顔を作るように心がけていました。 Q5:虫プロ時代に手塚先生を見たとき、また初めて冨野監督を見た時の印象を教えて欲しい A5:私が虫プロに入ったのは虫プロが潰れる直前の話なので(会場爆笑)。初めて見たのは社員全員を集めて手塚先生が社長を辞めるといった時で、…ああそうか、私が入ったのは潰れる前じゃなくて手塚先生が社長を辞める直前でした。まあ私も遅刻ばっかりしてて一ヶ月くらいでやめちゃったんですけど(笑)、その数ヶ月後に虫プロ潰れましたが。 その挨拶の時は、遠くから眺めるだけで「ああ、(手塚先生が)動いてる!」とまあ、その程度のもので印象もなにもなかったです。 その後、一度対談をする機会があったのですが、手塚先生はお会いするなり「やあ久しぶり!」と言ってきたんですよ(笑)。いや会った事ありませんよ、と言っても先生ああいう方ですから「何言ってんだ、会ったじゃないか、覚えているよ!と」と(笑)。そういう方です。 冨野さんはいつ会ったかというのがもう定かではないんですが、最初はコンテマンとしてでしたかね、凄く嫌な人でした(会場爆笑)。画面の隅っこで、こう細かい演技とか演出入れるんですけど、アニメーター的にはそういうの凄くイヤなんですよね。だから「今回のコンテ誰?冨野?うわぁ」みたいな(笑)。後に演出としてそういうのがとても重要で、凄いことだというのを現在は良く理解していますが。だから最初の印象はよくなかったです。 時間にして30分ほど、最初の講演とはうってかわって場内に笑いの絶えない雰囲気に。書ききれないことも多いんですが記憶が頼りなのでこのくらいでご容赦ください。実際安彦先生が他の方、手塚先生や冨野監督をどう呼んでいたかもちょっとうろ覚えだったりします。 パロディに対する考え方が聞けたのが良かったですね。大昔にゆうきまさみ先生が「頭上の驚異」という作品で(まだOUTでアニパロ描いていた頃)、安彦先生がOUT編集部に抗議しに来たらどうしよう、みたいな事描かれていたんですけど少なくとも今は寛容なようでした。 チキンハート故に質問とか出来ませんでしたがイラストの大半に見られる太ももへのこだわりとか聞いてみたかったです。 講演会も無事終了し、サイン会まで時間もあったのでまずは改めて会場を回りました。 あの絵が全部水彩とポスターカラーで描かれていたとは知りませんでした…。恐ろしい…。 直に見ると違いますね。一つ一つにじっくりと見る事が出来て、いろんな発見がありました。来てよかった。 まだまだ時間があったので一度出て、山の中の秋葉公園の上にあるソバ屋で昼飯を食ってから再度入場。 サインのために図録を購入していざ安彦先生の元へ。 チキンハートなので何しゃべっていいんだかわからず、結局こんな会話。 安彦先生「君もこの辺なの?そう、ほとんど新潟なんだよねー。まだ他県の人見てないなー」 私「告知足りなかったんじゃないですかね、やっぱ」 安彦先生苦笑。 いえもうそのおかげで私が講演会とサイン会に参加出来たので問題ありません(ひでえ)。 サインを書かれた後に握手していただいて、深くお礼をして会場を後にしました。 良い日でありました。 |
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コメント |
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素晴らしく貴重な体験しましたねー。 >あの絵が全部水彩とポスターカラーで描かれていたとは知りませんでした…。 ホント恐ろしいですね。 そして先生とのやりとりが、singさんらしいというか何と言うか…。
URL | サワタリタクミ #6jDYROAc 2006/11/07 00:18 [ 編集 ] >サワタリさん こっちから何を話していいのかまったくわからなかったんですよね。つうか無理です。
URL | Sing #- 2006/11/08 12:10 [ 編集 ] Singさんの後ろの後ろでした。
苦笑してる安彦先生を見て、意見してるすごい人がいるもんだなぁと思いましたよ。 歩いて去って行く後ろ姿で、ああ、Singさんだと思いながら。 Singさんのした質問について色々問いかけられましたよ(実話)。 「さっきの人がね・・・」って。 うはは。 でも、あのサインと講演は一生のお宝ですね。
URL | LR #- 2006/11/09 15:08 [ 編集 ] そんな会話が…っ! なかなかあんな機会はないですからねえ。一生モノですよねえ。 実際もっと告知するべきだったと思うですよ。ガンダムエースでも。
URL | sing #- 2006/11/10 05:53 [ 編集 ] ![]() |
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