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すごい人がアニメを作らせようとしてると聞いて

 オタク界隈で大変有名な人と、大変有名な前科者の元社長さんがタッグを組んで新しいアニメを作ろうという試みが発表され、大変話題になっております。
 話題になっている理由がその荒唐無稽な作り方と首謀者のアニメ業界への挑戦的な発言の数々であるという所にちょっと問題がありますが。

 新しい事をやる人がいる時に、それに対して「それは新しいから駄目だ」という論調で否定してはいけないと思います。誰もやっていないからこそ価値があるものというのは確かに存在しますし。
 もちろん誰もやっていない理由があるものに関してはその限りではありません。具体的な反証は、賛成者だけでなく反対者にも有意義な情報となるでしょう。

 ちなみに僕がこの計画を見て最初に思い浮かんだのは、鈴木みそ先生の「おとなのしくみ」第五話で「最近スーファミ売れてるからウチもゲーム作って儲けようぜ!」って急に参入してクソゲー作った会社の懺悔話です。残念ながら単行本未収録なのですが(ちょっと調べると会社とソフトが特定できちゃう内容だったせいでしょうかね)実に傑作です。あの作品の未収録部分、他にも多いんで何とかしてもう一度読めないもんですかね。

 どちらかというと今回問題なのは、首謀者の片割れがアニメの声優に対して挑発的な発言をした事の方にあると思います。
 ああ、声優にスキルが必要かどうかみたいな点については、反論する価値もない話なので放っておくのですが、問題はこれらの発言の本来の意図する(であろう)
所。

 要は2ちゃんねるの荒らしじゃないですか。

 たぶん彼に取って声優のスキルの有無は色んな意味でそれほど重要な話ではなくて、単に煽って話題を提供したい(炎上させたい)だけなのだと思うのですよ。アニメを作るという事で、その製作に関わってくれる可能性のある人も、顧客となってくれる可能性のある人も、ほぼ全員がネットとの親和性が非常に高い人達なので、テレビなどのマスコミの力を借りず、低予算で効率的に話題が広がって行く「炎上」という手段は、今回のプロジェクトに限って言えば実に有効な手段だと思います。どんどん広がって、声優のプロが反論し、それもまた広がって、ネット上での話題を独占してしまえば、拡散されて劣化コピー状態になった、主旨のぼやけた情報だけを見た人は、結局一次情報とほぼ同じ「あの有名な二人がアニメを作るから声優とか絵とか設定とか色々募集している」という事だけを知る事になるという気がします。しかも、「ネットで話題騒然の!」という余計な修飾語までついて。

 正直あの二人がこのビジネスで中長期的に何かを残そうと考えているとは到底思えないので、話題になって、うまくすれば広告費も出さずにマスコミも食いついて、二人が儲かってくれさえすればそれで十分成功なのだと思うのです。極論すればその出来すらも特に問題ではないのですよ。だって二人は「やらせるだけ」だから内容の責任問われないし。
 煽り方も上手で、有料の声優オーディションというシステムを提示したタイミングで「声優にスキルなんて必要なのか」と発言してプロの声優まで反応するような炎上っぷりを見せました。この辺の話題の広がりっぷりはさすが元社長さんは知名度が段違い。しかもプロが一番嫌う「ボクでも出来ますよ(笑)」的な発言をさらりとやってのける辺り、天然の煽り属性の持ち主なのか背後に誰かいるんじゃないかという的確さ。
 あ、もう一人いたっけ。
 もう一人の発言があまり目立たないのは、単にこれでアニメ関係というかオタク業界と縁を切る気がないから全部パートナーに言わせてるような感じ…だと面白いですね。ここまでくると陰謀論と変わらないので「妄想乙!」って言われたらそれまでですけど。

 そういう訳で、この話を知って憤慨した人は、憤慨した段階で彼らの術中に嵌っていると言っても過言ではありませんので、「この二人がこんな事を!ホラ見て!」とか言って拡散したり、有名人の反論を公式Retweetして「彼らもこんなに怒っているのですよ!最低ですよ!」などと言う事はあまり推奨出来る行動ではないと思います。
 ちなみにプロほどこの話題に感情的に反論されているようで、その思いはアニメ関係者ではない僕には想像もつかないほどの強いものだとは思うのですが、感情的になればなるほど言及する発言が増えてしまって相手が喜びますし、それらの感情的な発言を元にもっと凄い煽り発言が飛び出す可能性も十分考えられますので、過去の実例や冷静な技術的な話などで反論された方がよろしいかと思います。旧来のシステムを批判する発言をしている事からも、根性論や精神論的に感じてしまう発言は相手に餌を与えているだけかもしれません。悔しい思いは我々が十分に理解しておりますので、どうか落ち着いて、どうでもいい話題に無駄なエネルギーを消費しないで頂きたいところです。そういうのは我々ファンがやっときゃいいのです。
 言葉にしないと通じない人もいるのではっきり書いておきますが、声優に限らず、アマチュアが何の経験も努力もなしにプロと同じ成果を継続的に出せるような職業はないと僕は思っています。自分が何もしないで誰かにやらせて金を儲ける事だって、「誰かに何かをさせる」というスキルが高いからこそ出来る事なのです。それはもう証明されているようなものじゃないですか。

 話が逸れましたが、この話題、広がれば広がる程、「これだけ話題になっているのだからよくも悪くも自分の知名度は上がるんじゃないか。金の問題じゃない、自分が成り上がるためのステップとして使ってやる!」という階段を踏み外したような野心を持ったアマチュア表現者が出てしまうかもしれません。
 もし周りにそういう人がいたら、「商業的に成功とは言いがたいが悪評だけやたらネットで騒がれた作品(具体的な作品名の提示はご容赦下さい)」をきっかけに有名になったクリエイターや声優さんの名前を挙げて見ろ」とか「昨年一年間にデビューしたAV女優と、ここ数年でもいいからAV女優出身でタレントや女優に転身して有名になった人の数を出してみろ」とか言うといいと思います。あ、確率の話なので特定の何かを貶す意図はありません。

 「そんな事で放置していたら、情弱さんが事の真相を知らずにこの計画に加担してしまうかもしれないじゃない!だからネガティブ情報を流しまくって皆が騙されないようにしなきゃいけないんだよ!」
 という意見もございましょう。それもまた正しいと思います。彼らの知名度と情報拡散能力を遥かに超えてネット上の僕らが対抗出来るなら、きっと貴方の計画は実現すると思います。ただ、どうあってもこれに加担する人はどういう経路から情報を得ても加担しちゃうだろうという気がするので、それなら情報を得る可能性を可能な限り低くしてあげた方がいいんじゃないのかな、とも思うのです。荒らしに構う人も荒らし、という名言もございます。

 もっとも、個人的にはこれでどんなものが出来上がるのか非常に楽しみなので、自分に被害が及ばない範囲で静観したいなーと思っています。金だけ集めてトンズラというオチだってないこともないわけですし、そうなったらなったで首謀者の言い訳も大変面白いものになりそうです。
 逆に物凄い名作が生まれてしまった時に、変にバイアスかかった目で見て、「あんな企画で生まれた作品だからクソ」的な評価を(ろくに見もせずに)するのも勿体ないという気がします。僕はほら、商業的に成功とは言いがたいけどあまりよろしくない評価だけで有名なアニメとか好きですし。
 唯一問題となるのは、これでアニメ業界に更なる制作費ダンピングが発生したりとか、そういうあまりよろしくない影響が出てくる事くらいです。それだけは何とか避けて欲しい所。

 ちなみに真面目に「こういう作品を作りたいんだ!」という意志を持った人や、そういう人を支援したいなという人は、こういう企画じゃなくて、kickstarterとか見た方が有意義な気がします。

 そういう訳で、(静観対象として)実に面白そうな企画が生まれましたので、事の経緯を見つめて行きたいと思います。誰も見向きもしなくなれば、また新しい燃料を注いでくるでしょうし、それによって致命的な発言(本気で誰も協力してくれなくなるレベル)をしてしまってもまた面白いじゃないですか。
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