ハイスペック・バカ

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自治体とマンガの関係


 5月3日に行われた、新潟マンガ・アニメ情報館オープン記念シンポジウム「マンガ・アニメを活かした町づくりは税金の無駄遣い?!」に参加してきました。タイトルが挑発的すぎです。市が作った情報館の記念イベントで、市長も挨拶に来てるのに。そういう姿勢を最初から見せてくる辺り、逆に期待が持てるとも言えましょう。参加者数は思ったより多くはなかったようですが、これマジで聞いておいた方がよかったって思える内容でしたよ。
 とかいいつつ一ヶ月近くエントリ上げるの放置してしまいましたが。

 角川書店社長の井上さんからは氷菓とらきすたの成功事例を、プロダクションアイジー役員の郡司さんからは戦国BASARAの宮城県の取り組みを、北九州マンガミュージアムの表さんからはミュージアムの内容を、新潟マンガ大賞代表の土田さんからは新潟のマンガ・アニメに関する取り組みの現状をそれぞれ説明され、夏目房之介さんや司会進行の呉さんがそれらを大きく包んで状況を解説してくださいました。夏目さんのお話はどれも目から鱗の概念ばかりで自分がいかに不勉強かを思い知らされました。一番面白かったのは「マンガ・アニメという括りを一言で言えるジャンル用語が存在しない」という所。確かにこれらはもう拡散・浸透しすぎたせいで「オタク」という言葉でももはやくくれないし、そもそもマンガとアニメを一緒くたにして良いものかという問題も発生するし、一番近い言葉が「キャラクター」というのが、確かに現状の落としどころになるのかなーと思いました。実際にこの文章書いてると話題の対象になるものをいちいち「マンガとアニメ」って書かなければならないのが煩わしい。あとはこれらをわざわざ括らなければならない状態になっている、という風に考えてもいいのかもしれないですね。
 しかしこんなシンポジウムで「腐女子」とか「薄い本」とかそういう単語がポンポン出てくるのは、まあ内容考えれば当然なのかもしれませんが、ちょっと面白かったです。あとラグランジェの話題は出なかったなーとか、予想通りクールジャパンの話題も出なかったなーとか(いや本当に関係ないんで出るわけないのはわかっておりますよ)、全国各地に富永一朗さんの記念館的なものがやたらある事を知って驚いたりとか、どうでもいい事も考えながら聞いておりました。

 様々なお話を聞かせていただいた中で、新潟の取り組みが「長期的なアーカイブとしての取り組み」と「短期的なイベントとしての取り組み」の両方を取り入れたものだという事で、これが意外と珍しい形態であるようです。行政主導だとエライ人が書類と数字で納得しやすい内容になってしまう事が多いのかもしれないですね。
 そしてイベントはある程度定期的に新しい事を続けていかないと集客能力は右肩下がりになる一方なので、今後も続けていかなければならないだろう点も指摘されていました。マンガやアニメは現在進行形で増え続け変化し続けるモノなので、古さが良さに必ずしも繋がらない状態であるのが他の美術館や記念館とは違った難しさだそうで。確かに、まだ一般的な「古典」と呼べるレベルのものはないですよね。我々はずっと慣れ親しんでいるから古い作品を普通に「古典」と呼びますが、それはその歴史の中にいるからそう思うのであって、長い人類の文化の歴史に比べたらまだまだ短いものですし。

 個人的な感想ですが、「税金の無駄遣い」という言葉には、「税金を払った人がその恩恵を得られず、一部の人間だけが不当に(と外部から見えてしまう)利益を得る事業」という表現をすると一番しっくりくるかなーと思うのです。ハコものであれば建築会社とか内装業者とか、そういった所だけが潤って、税金を払った市民にとっては特に行こうとも思わず、かといって観光客が増えて周辺地域にお金が落ちるわけでもなければ「無駄遣い」と思われやすそうです。
 しかし「誰も儲からないけど今残しておかなければならないモノ」を残せる組織は、結局行政団体かお金持ちの道楽しかあり得ず、後者の存在を宛てもなく待つ訳にもいかない以上は行政がやらなければならない訳で、そういった必要性をちゃんとアピールしつつ、市民もある程度楽しめる施設(または観光施設)となってくれるなら、無駄遣いとは思われないのではないかなーと思います。
 そうならないためには結局お金を使い続けなければならないというのが難しい所ですが。

 話を戻して、シンポジウムは二時間余りの中で非常にためになる話が多く、あっという間に過ぎてしまった気がするくらい、有意義な時間だったと思います。
 沢山の事例から学ぶ、マンガ・アニメを取り巻く現状と、これからやるべきであろう事のヒントが沢山あったと思います。税金の無駄遣いだと言われないように、是非皆が楽しめる情報館として活用していただきたいです。自分でやる訳じゃないので最後が丸投げで終わってしまいますが、マンガ・アニメという現象にちょっとでも興味のある人は是非聞いていただきたかった、そんなシンポジウムでした。

 しかし普段自分の考えている事を適当につらつら書いているだけのブログで、他の方々の意見とか事象とかを書く事になれていないので難しいですね。
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